蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

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「総士生誕祭2022」オフィシャルレポート

2023.02.01更新
12月27日(火)、丸の内ピカデリー シアター1にて「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE 完成記念プレミアム上映会&総士生誕祭」が行われ、作品に出演する 石井 真(真壁一騎役)、喜安浩平(皆城総士役)、松本まりか(遠見真矢役)、小林沙苗(羽佐間カノン役)、福圓美里(立上 芹役)、白石涼子(西尾里奈役)が登壇した。本レポートでは、「総士生誕祭2022」の模様をお届けする。
「総士生誕祭2022」イベント冒頭では、石井、松本、小林、福圓、白石の5名が登壇。大きな拍手とともに迎えられるが、まさに12月27日その日に誕生日を迎えた生誕祭の主役の姿は見えず、代わりに大きな黒幕に覆われた物体がステージ上に鎮座している。おもむろにハッピーバースデーの歌が流れ始め、出演者の皆と会場や配信から参加している全国のファンの心が交わると、満面の笑みを浮かべた喜安がゆっくりと歩きながら登場。その後、ステージ上の物体から石井が謎の黒幕を取り去ると、それは「総士生誕祭」ではおなじみの豪華一人掛けソファだった。しかも、今回は喜安自身がのちに『BEHIND THE LINE』となる平和なスピンオフの制作という願いを勝ち取ったジェンガに見立てた台の上に置かれている仕様だ。劇場という場所ながら、一気に「いつもの」生誕祭ムードとなった。
続いて、ステージ上には3つのプレゼント箱が登場し、喜安が手の触覚のみでその中の一つを選ぶことに。箱の中身は喜安以外の登壇者、会場や配信で観覧するファンには紹介され、それぞれ大きな歓声があがる。能戸 隆監督直筆の誕生祝い色紙や、平和なスピンオフを喜安自身が勝ち取ったあのジェンガ、世界に2枚しかない非売品Tシャツと、あらゆる意味で貴重なプレゼントを恐る恐る触れ、困惑する喜安の様子に会場は思わず漏れた笑いに包まれた。
触覚のほかに会場のリアクションをヒントとして見ていた喜安は、色紙入りの箱を選ぶも、松本の制止とそれを後押しするキャスト陣と会場の圧により、自分の顔がプリントされているTシャツ入りの箱を選ばされてしまった。手にした瞬間に不満を漏らすが、渋々受け取ることに。その後、実はもともと選んでいた箱に、能戸監督の色紙が入っていたことを目の当たりにした喜安は「これはみんなと一緒に共有したいものだよ。欲しかった…」とがっくりと肩を落とした。
その姿を見た司会者から、最初に選択していた箱なので、プレゼントしても良いかという問いかけに対して会場から起こった温かい拍手にキャスト陣も同意し、無事、色紙は喜安の手に渡り、嬉しそうな笑顔で、プレゼントコーナーは締め括られた。
イベント後半は、女性目線で語る「●●な男性キャラはだれ?ランキングin ファフナー」を実施。登壇する女性キャストが多い今回のイベントならではの企画となった。小林、福圓、白石が、それぞれ用意されたお題に対してランキングについて発表。今まであまりなかった生の男性キャラへのそれぞれ違う目線からの評価に、男性キャラクターを演じる石井、喜安は自身のキャラクターの順位を予想していくことに。  
最初は福圓が「名付け親になってほしい人BEST10」を発表。福圓は「自分の子供の名付け親」という前提でランキングを考えたそうだ。喜安は知識量の高さから総士を3位に予想したが、結果はなんと1位に! 発表と同時に「やった!」とガッツポーズで喜びを爆発させた。総士を選んだ理由は「真面目がいい。ありとあらゆるものを書き出して、30パターンぐらい用意して全てに名付けた理由をつけてくれそう」とのこと。一方、一騎は9位にランクイン。「好きなものでいいよ。なんでもいいよ」といいそうなイメージがあり、名前に悩んでいるときには頼りにならないのではないかと考えたそうだ。
2つ目は小林による「ショコラとのお散歩一緒にするならBEST10」。小林は人通りがない静かな海沿いの道を、穏やかな雰囲気の中、30分ぐらいお散歩をしているところを想像してランキングをしたそうだ。石井が1位と予想していた一騎の順位はなんとも微妙な7位に。下位の理由は「こちらが気を遣ってしまって、心配でお母さんのような気持ちになりそう」とのこと。喜安が総士は6位と予想したが、最下位は避けたものの9位に選ばれてしまったことについては「会話が心配だけど、生誕祭だから頑張って9位に上げておきました(笑)」と小林が理由を話すと、松本は「すっごく頑張って総士を入れてくれたのがわかって、涙出てきそう」と頷く。すぐに喜安が「まるで総士が圏外みたいじゃないか!涙が出そうなのはこっちだ!」と嘆きを口にし、会場からは笑いが溢れた。1位は優しくて会話が豊富そうな剣司、2位には絶対にかっこいいという理由で候補キャラクターにはいない日野道生がランクインした。
最後のランキングは、白石による「一緒にゼロファフナーに乗って戦うならBEST10」。ランキングを考えるために全シリーズを見返したという白石自身が共に乗りたいのは果たしてどのキャラクターなのか。石井は「一騎は1人で戦った方がいい」となんと10位に予想。喜安は悩みながらも「生誕祭だから」という忖度で総士を2位としたが、一騎が9位、総士は10位という結果に。白石は、「総士とは一騎と。一騎は総士と」でいいのではないかという境地に至り、結果として「二人で乗って」と思ったとのことだった。加えて、総士は里奈にとって指揮官としての立ち位置の印象が強く、一緒に乗るというイメージが湧かないそうだ。堂々の1位は、第一印象もすべてのシリーズを見た後も不動という、候補にいない溝口恭介となった。
会場は大いに盛り上がり、ランキング候補キャラだけではなく、各々の思い入れのあるキャラについても言及し、『蒼穹のファフナー』イベントならではの、笑いあり、懐かしさあり、切なさもあるトークコーナーとなった。
楽しかった『総士生誕祭2022』はエンディングとなり、出演者からファンへメッセージが贈られた。
白石 「今回、初めて「蒼穹のファフナー」のイベントに参加することができて、とても嬉しかったです。ドキドキしていたんですけど…ずっと笑っていました。めっちゃおもしろかったです!みなさんも楽しんでいただけましたでしょうか。「BEHIND THE LINE」楽しみに待っていてください!ありがとうございました。」
福圓 「今年は本当に「蒼穹のファフナー」をすごく思い出す一年だったので、最後の締め括りにこのような(総士の)お誕生日のお祝いをすることができて、とても嬉しく思います。最後に喜安さんのお誕生日っぽいポーズが見たいなぁなんて思ったり……。(喜安さんにその無茶ぶりをやっていただいたので)思い残すことはありません!ありがとうございました。」
小林 「去年の「FINAL Fes」で、総士生誕祭をお祝い出来て、これで最後なんだろうなぁと思っていたので、今年まさかお祝いができるなんて…、本当に嬉しいです。みんなで笑い合えるイベントってなかなかないんじゃないかなって毎回出るたびに思います。こんなに長く愛される作品に関わることができて本当に嬉しいなと思っています。ありがとうございました。」
松本 「毎年毎年、皆城くんばっかりだなっていう気持ちをこらえながら、本当におめでとうと思い、ずっとこの場にいました。今年も楽しい生誕祭をみんなと一緒に締めくくることができて、皆城くんばっかりだなあって思ってますけど、涙が出るほど幸せです。 今回の作品は本当に“平和”がテーマとなっていますので、みなさんがニコニコできるような「蒼穹のファフナー」になっていると思います。ぜひ楽しんでください。ありがとうございました。」
石井 「こうやってみんなで揃って誰かをお祝いするっていうのは愛があるからできること。本当に嬉しいなと思います。ここまで連れてきてくれて本当にありがとうございます、みなさんの応援のおかげです。1月20日から「BEHIND THE LINE」が上映されますので、どうぞ楽しみにしていてください。」
喜安 「今日はご来場いただき、そして、配信の向こうでも最後まで見てくださって、ありがとうございます。作品を長く続けていると、色々な人の色々なファフナーにまつわるエピソードが聞けて、改めて、豊かな、永久にずっと楽しめる作品なんだなと感じております。劇場で上映されるので、また皆様にお会いできるチャンスもあると思います。そのときにまた元気にみなさんにお会いできるよう、その日を迎える準備をしたいと思います。ぜひ劇場でお会いしましょう。ありがとうございました。」
メッセージが伝えられると、客席からの大きな拍手で登壇者が送り出され、イベントは幕を閉じた。今回の『総士生誕祭』は劇場での開催となったが、「いつもの」総士生誕祭らしく、終始笑いの絶えないイベントとなった。

写真:コザイリサ